擁壁の町

昨年末まで掲載されていた日経新聞夕刊の連載小説のタイトルです。

一昨年に土地探しを始めるまでは、擁壁という言葉すら知りませんでしたが、傾斜地の多い地域ということもありまして、その後擁壁に関する関心が大いに高まり、この単語に反応するようになりました。

国土交通省のサイトによると、擁壁の種類は以下の通り。

1.練石積み・コンクリートブロック積み擁壁

2.重力式コンクリート擁壁

3.鉄筋コンクリート擁壁(プレキャストを含む)

4.空石積み擁壁(野面石積み・玉石積み等を含む)

5.増積み擁壁

6.二段擁壁

7.張出し床版付擁壁

国交省のサイトには図も載っています。

最近のものは殆ど鉄筋コンクリート擁壁なわけですが、歴史のある住宅地ですと、いろんな表情の擁壁を見ることができます。我々夫婦、ドライブ中にこれは、という擁壁に巡り会うと「まぁ、立派な擁壁」と呟くようになりました。

構造については、素人知識ですが、鉄筋コンクリート擁壁の断面図はL字形なのだそうです。(下の画像はwikipediaからお借りしました。)で、擁壁の地上に出ている高さが例えば2メートルあったら、地中に潜っている部分(底盤というそうです)も2メートルくらいあると推定されるのだそうです。通常はこの底盤が盛り土をした高い土地の側に入っているのですが逆に低い土地の地中に延びている「逆L字」のケースもある、とか、それは奥の深い世界のようです。

土木建築家の方には何でもない話なのでしょうが、私のような門外漢にはとても興味津々。